ネットバンクの不正送金被害に遭わないようにするには?(3)

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 前回の不正送金対策の続きです。

 →ネットバンクの不正送金被害に遭わないようにするには?(1)
 →ネットバンクの不正送金被害に遭わないようにするには?(2)

 前回までの2つの分かれ道を通りぬけてしまい、偽ポップアップ画面ですべての情報を入力してしまったらどうするか?です。

 入力してしまったからには、もう万事休すか、といえばそうでもありません。とはいっても、情報を入手した相手がすぐに送金しなければの話です。つまり時間との勝負です。

 
 前回の分かれ道で、「銀行が乱数表の番号すべてを入力させるわけない」ということを忘れてしまったとしましょう。

 入力してしまった後、もう何も疑問に思わなかったらアウトですね。それで疑問に思わなかったら仕方ありません。送金されてしまうリスクはかなり高くなります。

 ただ、もしここで少しでも何かおかしいと思ったら、ウイルスを除去するのはもちろん、この件をすぐに銀行に知らせると同時に、とりあえずログインパスワードは変更してしまいましょう。銀行に知らせた段階でパスワード変更の必要はないかもしれませんが。そこは銀行側の指示に従ったほうがよいですね。

 とりあえず急いでパスワードを変更する、というのであれば、本物の銀行サイトにアクセスして(偽ポップアップ画面を一度開いているわけですから、仮にもう一度同じ画面が開いても無視できるでしょう)、まず「前回のログイン履歴」「入出金明細」を確認します。何も変化がなければまだ相手は行動に移していませんので、時間との勝負には勝ったことになりますね。ここで即変更です。パスワードや合言葉など、変更できるものはすべて変更します。その後で銀行に連絡するとしたら、変更した件は伝えましょう。

  手口がすべて解明されていない以上、想像でしかありませんが、一歩先(ここが肝心ですが)、に相手が入手したであろう情報の一部を無効できればよいのです。おそらく IDと乱数表の数字は自分では変更できませんから、パスワードや合言葉など自分で設定できるものをすべて変更する、ということで す。

 この手の犯罪は、フィッシングから偽ポップアップなどどんどん手口が巧妙になっていますし、海外ではさらに進んだ犯罪もあるようです。

  しかし、大事なのは、ウイルス対策を万全にすることと、乱数表など送金時に必要な番号すべてを入力させることはないということを頭に入れておくことです。これで完全ではないにしろ、だいぶ防げる のではないかと思います。それからもう1つ。面倒ではありますが、ログインパスワードをこまめに変更する癖をつけるだけでも効果があるのではないでしょうか。

 現在は利便性の 観点から、送金実行前のパスワードは、乱数表方式が主流ですが、銀行によってはワンタイムパスワードを採用しているところもあります。トークンというパス ワード発行機を配布するか、携帯電話のアプリでその都度パスワードを発行する(メールで送る)、などの方式です。

 トークンを持ち歩いたり、携帯アプリを立ち上げたりと、扱いが面倒なこともあり、まだ広く普及しているわけではありませんが、この方式であれば、すべての情報を盗まれることはありません。

 普及するかどうかは、現在の方式での不正送金の被害の拡大状況と利便性とのバランスなのではないかと思われます。

 ただ、広くは普及していないものの採用している銀行は多いので、心配な方はワンタイムパスワード方式に切り替えておくとよいでしょう。

(以上おわり)

 

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