ソニーが営業利益を約2倍に上方修正。本業復活?!・・・ではない

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 昨日4/25午後、ソニーが2012年度の連結業績見通しを上方修正すると発表しました。

 今年2月時点での見通しでは、売上高及び営業収入が6兆6000億円、営業利益が1300億円でしたが、今回の見直しでは、売上高及び営業収入は6兆8000億円、営業利益は2300億円になるとのことです。営業利益は約2倍へ修正です。

 営業利益が2倍になるなんて、さぞソニー製品が売れるようになったのだろう、と期待してしまいますが・・・

 

 ソニーのリリースを見たほうが早いので、下記リンクを見てください。
 →2012年度 連結業績見通し修正のお知らせ(PDF)

 最初に、円安、株式相場の上昇などの文言が並びますが、その下に上方修正の要因が次のように書かれています。

 トップは、エムスリー株の一部、ニューヨークの米国本社ビルとソニーシティ大崎の売却、その次に株高でソニー生命が運用で儲けた・・・等々

 と、つまりは不動産と株を売りました、ということです。

 メーカーのソニーが不動産と株を売って営業利益上方修正!などと言われると違和感を覚えますが、ソニーの営業利益(損失)というのは、通常の経常利益(損失)にあたります。「米国会計基準」を採用しているということでこの区分けなっています(例:米国会計基準には日本の経常損益区分がない)。

 ですので、報道の一部を丸呑みして、我々がソニーの本業と思っているエレクトロニクス分野で復活したのか?!と思ってしまわないよう、決算書類はチェックしないといけませんね。基本中の基本ではありますが。

 ただ、見慣れていない人は経常損益区分がないことに気がつかないかもしれません。決算書類まで見なくても、なぜ上方修正したかの理由は発表されますから、それくらいは確認しておきたいですね。

 いや、逆にソニー側が本業を投資と不動産と言ってくれればスッキリしますかね。

こっちのほうが営業利益にふさわしい?

 ちなみに、3月にディーエヌエーの株も売却して400億ほどの利益を出していますが、こちらは2月の見込みに入っていたので、今回の上方修正には関係ありませんでした。さらにちなみに、こちらの売却益は特別利益扱いです。ビル売却よりよっぽど営業利益らしいですけどね。

 

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